車を買った。
生まれて初めて、車を買った。
ウチにやってきて、もう、１週間になる。
元来、車には興味がない。
子供が生まれて、いわば必要に迫られて買った。
それでも、やはり自分のものとなると、かわいい。
今日は訳あって、家族で車で遠出。
しかし、走り出したら、足下で「ごおごお」と音がする。
おかしい……。
このままロング・ドライブはまずかろう……と、仕方なく、行く先と反対方向の車屋へ。
診てもらうと、車輪のブレーキをかける部分に、石ころが挟まっていたとのこと。
「見ますか？」
と整備士に聞かれ、家人が
「見ます」
と即答。
（わざわざ見ることないのに……）
と思いつつ店の裏手の整備場へ行くと、宙に浮かされた我が車のまわりに、人が集まっていた。
こんなところに石が挟まることは非常に稀らしく、車屋で働く人たちが寄ってたかって眺めていたのだ。
……またおかしな事態になったな。
自分たちの運の悪さは自分たちが一番良く知っているし、案外「運の悪いできごと」には慣れっこ。
なので、その状況に笑ってしまいそうになった。
車は無事だった。
そして目的地へ。
無事に到着し、車庫入れしようとバックしていたら……「ドン！」と振動が。
降りてみると、柱にぶつかっている。
これはさすがに、笑えなかった……。
ちょっとヘコんじゃったけど、乗員にはケガなし。
「まあ、いつかはぶつけるものだから……」
と自分を慰めようとするも、未だに気持ちがヘコんでます。
