『座頭市』

嘘は、大きい方がいい。
特に映画などは、大きい嘘があった方が、より多くの人に届く気がする。

ずっと観れていなかった北野武版『座頭市』を観る。座頭市 <北野武監督作品> [DVD]
まず時代劇ということで大きな嘘(フィクション)。
さらに、どちらかというと「静」の映画作家である彼が、「動」を撮っているところに、大きな嘘がある。
スパイダーマン』を『死霊のはらわた』のサム・ライミが撮って成功したように、エンターテイメント映画は、実はその対極にいるような作家性の強い監督が撮った方が成功するのではないかと思った。
「嘘」とともに、大きい方がいいのは、そんな「振り幅」なのかも。