編著書「映画監督への道」発売

「映画監督への道」という本が発売になりました。2003年から雑誌「ピクトアップ」に連載してきた「ニューカマーに学ぶ 映画監督への道」というコーナーをまとめたものです。この11年で現在までに60名ほどの新人監督へインタビューしてきたのですが、初期の20名ほどは「映画監督になる」という3冊のシリーズに掲載しましたので、この本には、基本的にその後の40名分を掲載しています。

 再掲載をさせていただくにあたり、今回、40名のみなさんに久しぶりにご連絡を取り、近況などお聞きしたのですが、みなさん映画、ドラマ、はたまたCMや舞台など幅広い分野でご活躍されていて、うれしい限りでした。その一例といってはなんですが、ごく初期に出ていただいて、以降なかなかお会いする機会が持てなかった以下の3名の方については、「その後の、映画監督の道」と題して新たにこの本のためのインタビューも行っています。

山下敦弘さん(『リンダ リンダ リンダ』『もらとりあむタマ子』)
中村義洋さん(『ゴールデンスランバー』『白ゆき姫殺人事件』)
深川栄洋さん(『神様のカルテ』『60歳のラブレター』)

 映画監督志望者向けではありますが、そうでない人が読んでも、「映画を志向した人たちの人物ドキュメント」として、さまざまな人間模様が楽しめ、金言が潜む本になっていると思います。ぜひ書店でお見かけの際は、お手にとってご覧くださいませ。アマゾンほかネットでも売られています。

収録監督とメインの作品(話の中心となるデビュー作など)は以下
山下敦弘:『リアリズムの宿
中村義洋:『ルート225』
深川栄洋:『狼少女』
呉美保:『酒井家のしあわせ
舩橋淳:『BIG RIVER』
想田和弘:『選挙』
大九明子:『恋するマドリ
横浜聡子:『ジャーマン+雨』
永田琴:『Little DJ 小さな恋の物語』
筧昌也:『Sweet Rain 死神の精度
英勉:『ハンサム★スーツ
門井肇:『休暇』
森義隆 :『ひゃくはち』
中嶋莞爾:『クローンは故郷をめざす
真田敦:『ホノカアボーイ
内藤隆嗣:『不灯港』
沖田修一:『南極料理人
宮平貴子:『アンを探して』
市井昌秀:『無防備』
谷口正晃:『時をかける少女
川口浩史:『チョルラの詩』
日向朝子:『森崎書店の日々
加藤直輝:『アブラクサスの祭
榎本憲男:『見えないほどの遠くの空を』
七高剛:『DOG×POLICE 純白の絆
深田晃司:『歓待』
富田克也:『サウダーヂ』
山内ケンジ :『ミツコ感覚』
松居大悟:『アフロ田中
武内英樹:『テルマエ・ロマエ
鈴木太一:『くそガキの告白』
北川悦吏子:『新しい靴を買わなくちゃ
山本起也:『カミハテ商店
内田伸輝:『おだやかな日常』『さまよう獣』
平松恵美子:『ひまわりと子犬の7日間』
吉田康弘:『旅立ちの島唄~十五の春~』
佐久間宣行 :『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』
白石和彌:『凶悪』
吉浦康裕:『サカサマのパテマ』
永井聡:『ジャッジ!』