マンダレイ鈴木をみつめて

ひとり、日曜日の銀座へ。
風が強く、台風でもないのに25m以上の風が吹きつけ、ビルの谷間を抜けていた。
仕事抜きで都会へ出るのは久しぶりで、風が心地よくもあり、その逆でもあった。


まず、映画『マンダレイ』を観る。
ドッグヴィル』の続編ということで楽しみにしていたけど、前作ほどの衝撃は感じられない。
公開規模が小さいのは、そのせいなのだろう。
けれど、ラース・フォン・トリアーの書く「お話」はやはり好き。
子供のママゴト(お人形さん遊び)のような自由さがあって、だからこそ残酷でもある物語。


夕方、敬愛するSさんのインストアライブへ。
舞台には、最近京都に移住したというSさんひとりのみ。
ピアノとギターを使っての弾き語りで、約1時間のライブ。
言葉にならない感情、言葉にできない感情を感じる今日このごろ。
鍵盤を弾く強さや、弦のカッティング……。
ミュージシャンはそれを音で形にできていいなあと、心から思いながら夢中で聴く。
今からでもミュージシャンになれるものならなりたい。
というか、この人になりたい。
鈴木祥子という人に。


帰宅後、『愛と死をみつめて』。
最近、みつめてしまうようになっています。