不思議な取材

堂本剛さん取材。
野外での撮影だったので、インタビューは彼の移動車のなかで。
たまにある、こういう車のなかでの取材は好きだ。
狭い密室のなかで二人きりになると、とても話がききやすい。
座席に並んで座ることで距離が縮まるし、目線がいたずらにかちあわないのもいい。
できればどんなインタビューも、車の中でしたいくらいだ。
そんなふうに思うのは、私だけだろうか。
話をしてみて、もしかしたら彼も、そう思うタイプの人なのかもしれないなと思った。
人との距離の取り方や、表現とか孤独とかとの向き合い方・考え方などにかなり親近感を覚え、まるで自分の話を聞いているかのような不思議な気持ちになった。
相手は国民的人気者なのに、あつかましくも、「似てる!」と思ってしまったのだ。
そのため、「わかったような気持ちになってはいけない。それじゃインタビューにならない」という思いと戦いながらのインタビューに。
1時間じっくり話ができ、最後の方では、目線が合う回数が増えていた(ような気がする)。
いつもは取材終了後どっと落ち込むのだけど、今日は自分にしては明るい顔で車を降りた。