生け捕りにして檻の中に閉じこめ、見世物にする。
動物園って、つまりそういうことじゃん。
と、あるとき思ってから、積極的に行きたいと思えない場所だった。
でも、行けば行ったで、やはり面白い。
仕事が一山越えたので、家族で動物園に行ってみた。
1.3ヶ月児は、ライオンやら虎やらを「どうぶつカード」なる写真でしか見たことがない。
なので、「本物の動物に会わせてあげよう」という、家族サービスのつもりだったけど、自分もかなり楽しんでしまった。
動物の行動を見ていると、人間に近いものもあったりして、人間を見ているような気分になる。
猿がちまちま毛繕いしている姿をみると、なぜかココロが和む。
ダラダラして気持ち良さそうである。
そうか、こういうダラダラ感が羨ましいということは、それを自分がしてないということか、もっとたまにダラダラしよう、などと我が身を振り返ってみたりする。
動物を見て、自分を見ている。
動物園は、鏡だ。
