新鮮新年

tmrweb2006-01-06

春ごろ公開の映画『かもめ食堂」の、監督とプロデューサーへの取材。
監督の荻上直子さんには、『北欧スタイル』という雑誌(明日発売!)の取材で、つい1ヶ月ほど前にお会いしたばかり。
そのときあらかたのお話を聞いていたので、同じ話を聞くのもイヤだし、同じ返答を聞いても、こちらも新鮮味に欠けて、原稿も面白くならないはず……。
とひとしきり悩んで、同行したピクトアップ編集長の八王子氏に相談。
ふつうはライターが行うインタビュアー役を、半分バトンタッチしてやってもらうことに。
すると、これが面白い。
自分ではできないインタビュースタイルで、自分では引き出せないような返答が返ってくる。
それがとても新鮮で、勉強にもなり、結果、とても良いインタビューになったと思う。


その後の、プロデューサー・霞澤花子さんへの取材では、私ががんばる予定……
だったけど、彼女がとてもよく、的確にお話ししてくださる方で、
結局、私はほとんど口を開くことがなかった。
今日のふたつの取材中、自分が声を発した機会は、たぶん数回──。
ライター失格、といわれるかもしれないけど、そんなことはどうでもいいのです。
インタビュー記事では、ライターは完全に黒子。
主役はインタビュー相手。
相手の話が良ければ、原稿も面白いものになるはず。
そこがとても良かったので、ピクトアップの『かもめ食堂』特集は、とても良いものになる予定です。
というわけで、新年は、新鮮な取材から始まりました。


写真は、取材場所近くの恵比寿駅前の本屋さん。なんて主張の激しい本屋さんなのか。これも新鮮でした。