トニー滝谷

ネットやメールの設定がうまくできず、プロバイダのサポートセンターへTEL。
懇切丁寧に教えてもらいながらようやく開通したが、通話時間を見ると57分たっていてびっくり。
電話口の女性は、私がしゃべるたびに「ありがとうございます」と言い、気が弱い私はそのたびに「いえ、こちらこそすみません」と声に出して言ったり言わなかったり。。。
57分のうち半分は「ありがとう」と「すみません」だったかもしれない。

声だけのコミュニケーションはいろいろ難しい。

おととい試写で見た、市川準監督の新作が忘れられない。
俳優(イッセー尾形宮沢りえ)も、音楽(坂本龍一)も、映像も演出もどれもすばらしく、私の心にコミュニケーションしまくられてしまったのだ。
特に、風がきた。
セットを屋外の丘の上に立てて撮影しているため、屋内のシーンでも風が吹き、俳優の服や髪に風が映る。
それがとてもきれいで、かなしく、気持ちがよかった。
市川準さんの映画のなかでも一番好きだ。

ただ、タイトルが思いだせない。
「ペリー荻野」じゃない、「ペギー葉山」でもない、「バーバー吉野」でもない・・・・うーん、なんだったけ。
私もだんだん、早くも老人力がついてきたのだろうか。
思い出した。
トニー滝谷』だ。
傑作。この冬公開。