学園祭に潜入


学園祭に行ったのは10年ぶりだ。

10年前の学園祭、つまり自分が九州の大学生だったころは、けっこう楽しんでいた。
とにかく昼間っから学校でお酒が飲める。
無礼講だー無礼講だーと、マルゲリータを飲みながらへべれけで学内を徘徊、気が大きくなって知らない人に話しかけてみたり(小心者ゆえふだんはそんなことできない)、見慣れた学校の景色がいつもと違うふうに見えるのを楽しんだりしていた。
女装カラオケ大会に出て優勝したこともある。しかも2年連続優勝(これ、数少ない私の自慢。でも、その後同性からのお誘いが増えて困った)。

愛校心というものが著しく欠如いている私でも、案外いい思い出となっている。

今日行ったのは、東京の青山学院女子短期大学の学園祭。
もちろん母校でもなんでもない。
そもそも入学できない。性転換しないと。
たまたま、今度取材を考えている女性脚本家のトークショーがあるということで、事前勉強のつもりで聞きにいったのだ。

でも、行くのは女子校である。
しかも青山学院である。なんかこじゃれたギャルが多そうな青山の、学院である。
「どれどれ、せっかくだし、ついでに女子校の学園祭の様子も見てみようかな。社会勉強のためにね」
すっかり脳内オジサン力がフル回転していたのは否めない。
で、密かにウキウキしながら行ったのだけど・・・。

やはり部外者で、しかも一回りも年上の半オジサンが一人で行っても、楽しめるもんじゃないことがよーくわかりました。
まぶしいっつーか、こわいっつーか。
とにかくもう、露天街を歩いてるだけで心が乱れまくり。
(いえいえ私は決して怪しいものじゃございません。ただの通りすがりの者でございます・・・。)
気が付くと、いかにも怪しい人間が吐くようなせりふを心の中でぶつぶつ繰り返しながら、ただひたすら下を向き、足早に通り過ぎていました。。。

でも、記念に写真くらいは!と勇気を振り絞って撮ったのが、これ。
青学の校門前です。
写真も、なんか逃げてます。


セイシュンは、思っていた以上に逃げ足が速い。