1.5ヶ月児の退院

1.5ヶ月児が退院した。


「退院」ということは、「入院」していたということ。
それが、今週の火曜日。
その前の1週間、風邪で熱が下がらず、ほぼ毎日のようにかかりつけの小さな子どもクリニックで診てもらっていたものの、さすがに1週間も熱が続く状態はマズイことになるらしく、一度大きな病院で診てもらおうということになった。
といっても、私はそんな話になっているとはつゆ知らず、気がつくと奥様の実家から御母様がやってきて、奥様も会社を早退し、1.5ヶ月児と私は言われるがままにあれよあれよと市民病院へ。
そして、レントゲンや血液検査の結果、「肺炎」と判明。
すぐに入院を、と言われたものの、市民病院は親の看護はできず、子どもをひとりで入院させなければいけないということだったので、それではウチの子は終日泣き叫んでさらに肺が悪くなるに違いないと、24時間親が付き添い看護できる隣の市の病院に入院させることにし、救急車で移送。そして、新たな総合病院で入院──。
そんなことになっていたのだ、火曜日は。
病院なんてどこも同じ、と思っていたら大間違い。
「おかしい」と思ったら、設備の充実した大きな病院にも診てもらう必要がある。
特に、ちょっとの「おかしさ」が命にかかわる乳幼児は……。
そういうことを強く学ばされた一日だった。


そうして、母親に24時間看護(つまり、一緒に病室で寝泊まりすること)されての4日間。
自由を奪われ、小さな体に針を刺し、点滴を受ける姿は見るに耐えなく、予定より早く退院できて本当に良かった。
帰宅そうそう、元気に家中を走り回り、おもちゃを散乱させても、いつものように「こらっ!」とは言えなかった。
元気であればそれだけでいいのだ、と思った。
明日は「こらっ!」というかもしれないけれど。