音楽ファイル

継続は力なり。
なんの力になるのかはわからないけど続けていることがある。
それが、ヒット曲のテープ作り。
「オラ流行に乗り遅れるのはイヤだぁ」と、小学生のころから月に1本くらいづつ作り続けているので、それはけっこうなコレクションになっている。
最初のテープ(20年くらい前)には、田原俊彦の『顔に書いた恋愛小説』(なぜだか「恋愛小説」と書いて「ロマンス」と呼ぶ!)、柏原芳恵の『最愛』、あと、サリーの『バージンブルース』なんかも入っている。
ただ、テープは、もうラジカセ持ってないから聴けやしない。
たまには『バージンブルース』でも聴いて「傷だらけのセイシュン」みたいな感傷に浸ってみたいと思うこともあるのに(ホントか?)。それも、叶わぬ夢。
テープがいつのまにやらCDになり、今は「i TUNES」でのデータ。
音が良くなっていったのはうれしいけど、聴けなくなった曲も多い。


最近どうも、音楽を聴いてヴィヴィッドにこない。
感動できない。
自分の感受性が鈍ってきたのだろうか、これが歳をとるってぇことかしら?と不安に思っていたけど、実は原因はデータだった。
CDの音と、HDに取り込んだ音を聴き較べてみたら、まったくもって違う!
音の鮮度、いきいき度が断然、レンタルしてきたCDの方が良い。
楽器によっては、CDでは聞こえるけど、データでは聞こえないものまであった。
音楽は、ひとつの音があるかないかで、グッとくる、こないが変わってくるので、これはゆゆしき問題。
iPodやMP3プレイヤー全盛ではあるけれど、データを圧縮し音を悪くして聴くのは、よくないのじゃないか。
刺激が弱まってせっかく聴くのに損だし、丹念に音作りをしているミュージシャンにも失礼。
でも、圧縮しないとHDがすぐにいっぱいになってしまうし……。


音楽の楽しみ方が、わからなくなってきた。