ヤジキタ in クド監

完成したばかりという、宮藤官九郎さんの初監督映画『真夜中の弥次さん喜多さん』を拝見。
しりあがり寿さんの漫画が原作とのこと。
でも、観た感じの肌触りは、『木更津キャッツアイ』などの宮藤オリジナル路線に近い印象。これから原作を読んで比較してみようと思うけど、原作にないセリフやエピソードはけっこう多いはず。
好き放題、思いっきりやってる感じがして痛快。
映像演出も、とにかく自由!


腰は低いけど、発想に関しては、本当にBorn to be WILDな人だと思う。


改めて感心してしまったのは、言葉の操り方のうまさ。
なんでいっ! てやんでい! べらんめい! めっぽう しっくりけえる てめえ探し……時代劇ならではの古めかしい言葉の数々が彼の手にかかると、すごく新鮮なものになる。
池袋ウエストゲートパーク』のころに「リアルな若者言葉によるセリフが新鮮」と評されていたが、実際は「若者言葉をリアルかつ新鮮にした」のが、宮藤さんの言葉のアレンジ力であり、長瀬智也さんの演技であり、堤幸彦氏の演出だったのだと思う。


映画の帰りに、子供用品の買い物に『アカチャンホンポ』に寄ったら、この映画に関係する意外な方とばったりお会いして驚く。
何か、天の思し召しでしょうか?

真夜中の弥次さん喜多さん (2) (Mag comics)

真夜中の弥次さん喜多さん (2) (Mag comics)